第32回『たどくらぶ』(4月14日)開催のお知らせ

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Re: 第32回『たどくらぶ』(4月14日)開催のお知らせ

投稿記事by Owly » 2019年4月21日(日) 02:47

Owlyです。

”Coram Boy"をktbさんにすすめた張本人ですが、数年前に自分で読んだ時は、歴史的事実まで深く掘り下げませんでした。
決して読みやすい本ではないと思いますが、投げ出すどころか、色々周辺探索までありがとうございます。

私自身は今回は "Goodnight, Mr.Tom" by Michell Magorian を紹介しました。



NPOの書棚に以前からずっとあるものの、誰にも読まれた形跡のない本でした。無理もありません。細かい活字のPBでかなりの厚さ、手を出すのは躊躇します。
ざっと語数を見積もったら10万語近くありそうでした。

実はこの本も、前述の"Coram Boy"も、相当前に翻訳で読んでボロ泣きした本でした。

Mr. Tomの方は、読み始めてみると、方言の表記に戸惑うものの、意外にするする読めたので、長らく停滞気味だった自分なのに、ちょっと驚きでした。

第二次世界大戦で、ロンドンから地方に疎開させられた少年Williamと、不本意ながら彼を自宅に引き取ることになった偏屈じいさんのTom。疎開させられたと言うと、家や親が恋しくて...と想像しがちですが、ところがどっこいWilliamは狂信的な母親に虐待のような扱いを受けていた子どもでした。Tomにも辛い過去があり、そのせいで人付き合いを避けるように生きていました。そんな二人のギクシャクした出会いから、次第に心を開いて、子どもらしさを取り戻していくWilliamと、やさしさを取り戻していくTom。中盤には大きくまた話が展開します。

戦争ものはどうも...と敬遠しちがちな人にこそおすすめ。いわゆる戦争の描写はほとんどありません。

1時間半ほどのドラマ版もありますが、こちらは相当内容が端折ってあって、本を読んだ人にはちょっと物足りないかも。

戦争ものついでに、かねて懸案のRobert Westall "Kingodom by The Sea" も読み始めたこと、そしてその冒頭に思いがけない表現があったことも報告しました。



Chapter One
 He was an old hand at air raids now.
As the yell of the siren climbed the sky, he came smoothly out of his dream.

何と!サイレンの音もclimbするんですね!!

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Owly
 
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登録日時: 2011年9月08日(木) 00:37

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