1年ぶりの更新です。すみません!
8月3日に第3回多読支援セミナーを行いました。
今年も40人ぐらいの日本語の先生方が集まって下さいました。
午後の分科会では、6つのグループに分かれて十数冊の絵本のレベル分けをしました。
わいわいと話し合いながらみなさん楽しそう!!
レベル分けが終わったところで、特にお勧めの絵本を各グループから2?3冊紹介してもらいましたので、ここに挙げておきます。
実際に、多読授業で使ってみて、学習者に好評だった、意外に不評だった、レベル分けが間違っている!などなど報告をお願いします!
レベル0の本
「かようびのよる」著者:デーヴィド・ウィーズナー 訳:当麻ゆか 徳間書店
出てくる文字は二つの文だけ 絵を見る ということを大人の学習者にわかってもらうのに良い本だ。
「きんぎょがにげた」著者:五味太郎 福音館書店
絵と文が、ぴったり合っている。こどもが金魚を探しながら楽しめる本だ。
「はこのなかみは」(福音館)
同じ文の繰り返しにリズムがあり、わかりやすい。絵が魅力的。
ページを開く前に「次はどんな絵が?」という期待感がある。
「みる」ヘレン・オクセンバリー 童話館出版
絵と単語ひとつだけでわかりやすい。絵もかわいい。
「りんごです」川端誠 文化出版局
1つの言葉でいろいろな想像ができる
「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」五味太郎 偕成社
言葉や表現はやや難しいが、絵でわかる、楽しめる。理解するには文字の助けが必要なのでレベル2でもよいのでは?
「うめめ」梅 佳代 リトルモア
写真だけの本。写真に日常の風景が見られておもしろい。言葉がないが深みがあり、レベル0からレベル2、3に使える。
レベル1の本
「ぼくのくつした」村田エミコ 子どもとも年少版 福音館書店
「ゆうたはともだち」「ゆうたとさんぽする」きたやまようこ あかね書房
短い。繰り返しなので手がかりになる。0にするには語彙が多い。絵だけでわかるとは言い切れない。オチがわかりにくい。
「ねことライオン」堀 浩 監修、 内山 晟 ひさかたチャイルド
写真をみるだけで楽しめる。実物大の写真が迫力!おすすめ。レベル1+か。
レベル2の本
「まいごのペンギン」オリヴァー・ジェファーズ ソニーマガジン
レベル2?3/かわいい絵柄と魅力的な物語展開で、読者を先へ先へと引っ張っていく。
「ジョディのいんげんまめ」 マラキー ドイル/評論社 レベル2?4
文章がおもしろく、絵にも隠されている意味がある。レベル2でも読めるし、レベル3、レベル4で深く読むこともできる。
レベル3の本
「やぎのはかせのだいはつめい」槇ひろし 福音館書店
絵だけで言いたいことがわかるので、飛ばし読みができそう。
以上。
あわの