6月11日の多読です。
Prince Caspian
シリーズの中のつなぎのお話という感じも少しします。また、この時代の英国のeducatedな大人として、作者が意図して、いろいろ盛り込んでいるな、という感じもしました。そのようなわけで、前の三話よりと比べて、lessじっくり楽しみ、more飛ばし読みしました。知らない単語はそのままに。
ところで、Jacqueline WilsonのVicky Angelも読み始めているのですが、こちらの本の方がナルニアよりも対象年齢は上だと思いますが、私の場合、知らない単語はナルニアの方がずっと多いです。
理由のひとつはSetting。野山を舞台に展開されるナルニア物語は、イギリスでもアメリカでも大都会でしか暮らした経験のない私にはvocabularyがないーこの辺が、生まれ育ったネイティブスピーカーのようなわけにはいかないところです。Vicky Angelは現代の都会のお話です。通学路には歩道があり、車道に飛び出して交通事故にあえばすぐに救急車を呼び、病院に搬送し、救急救命室で甦生をはかり、両親が呼ばれて面談室に入ります。客観的にみれば「難しい単語」がたくさん出てくるようかもしれませんが、現代の都会で生活した経験があればよくわかる言葉ばかりです。
もうひとつは、年代相応のvocabularyを駆使して語られているという点で、ナルニアはおおむね8歳から12歳くらいの子供を対象に、その年齢の子供が習得する言葉ーすなわち、ブリテン島で本来使われていた語ないしそれに近いより平易とされる語が、使われているように思います。よりローカルで古い感覚の言葉です。日本語で言えば、「たくらみ」とか「げんこ(つ)」とか…。でも、この手の英語の語彙が私にはありません。その年齢のときには日本に帰国していて、日本語どっぷりの生活だったのです。また、10代以降再び英語に触れることになりましたが、その英語は、基本的に「意図」「企画」とか「殴打する」といった英語なのです。
多読を通して、この失われた?vocabularyを習得することができるか、どう習得できるか、ということが私の多読の一つの目標です。
イワノフ