雲山さん、報告をありがとうございました!
実に行き届いた報告です。
ほかに加えることがあるとすると内容そのものについてですが、
詳しく書くととんでもなく長くなる(当然ですが)ので、ざっとわたしの気がついた要点だけ。
*文部科学省の人がこんなに「進んだ」考えを持っているのか、と驚きました。
わたしだけではないです。茶話会で話した一般の人はほとんどそう言っていました。
ただし、先生方の中には「予算は出さないのに!」と怒っている人もいました。
また、ICTとか、無駄な金を使っているのに!という人も。
太田さんの話はうなずくところばかりでした。たとえば
*文法の細かいところは教えることはない。5文型などというものをいつまで教えているのか!
*生徒が主人公。
*教科書はもっと厚くしたかったけれど、高くなるのでできなかった。
*先生の話す時間は1割でいい。生徒が9割話すのがよい授業。
そのほかいろいろすばらしいことを言っていました。
ただ・・・ (そう来ると思ったでしょ?)
次に話した大田桜台高校の授業ビデオを見て、「先生が指導しなかったら、先生のいる意味がない」と・・・
うーん、多読授業では先生は立っているだけのように見えるかも知れないけれど、立っているだけで生徒が勝手に英語を吸収しているとすればそれは 生徒中心 の最たるものなのではないでしょうか? 立っているように見えるだけで
実は何をしているのか、それを説明する必要があったようです。
鈴木さんが何度も強調したように、学校での先生の「指導」は 環境を作ること にほかならず環境がうまくできていれば、生徒は先生が指導しなくても自分で学んでいく・・・
福岡女学院中学校の多話音声は、太田さんが見せてくださった「アウトプット授業」の例とは格の違うすばらしさでしたが、鈴木さんの説明で太田さんはそこまでわかっただろうか?
すでに長くなりました。
鈴木徹さんの報告は驚くべきものでしたが、太田さんにはそれが伝わらなかったようです。
繁村さんの企業内多読実践報告もこんなことがありえるのだろうか、というすばらしいものでした。太田さんはそこに気がついただろうか?
けれども聞きに来てくださった人たちは 多読 に非常によい印象を持ったようでした。そこで、「とてもうまく行きました」というわたしの評価になったのですが、
太田さんを説得、とまでは行かなくても、「ほほー!」思ってもらえたら
「シンポジウムは大成功!」というタイトルで投稿したと思います。
そこまでは達成できませんでした。もっともっと広がって、大きな変化を起こさないと、文科省が「多読を認める」には至らないようです。
でも今回のシンポジウムは第一歩です。一回だけで目的が達成できるはずはありません。
「多読を認める」の意味はいくつかの段階があると思われます。
今は戦略上の秘密ということにしておきますが、もっと広げて、もっと大きな変化を起こすために、頭をひねっています。いつかその戦略についても、話したり、
書いたりできるようになるといいと思っています。
ま、なにはともあれ、雲山さん、みなさん、ありがとうございました!
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