英国、本の旅

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英国、本の旅

投稿記事by Dill » 2012年7月27日(金) 23:40

酒井先生が、いつか多読仲間とゆっくりイギリスを旅したいなぁ、と思っていると教えてくださいました。
それで、昔私が参加した、「イギリス児童文学の旅」で訪ねた場所を、先生のプランニングのたたき台としてご紹介しておこうと思いたちました。

私の旅行は10年以上前、イギリスとアメリカの大学の児童文学の先生が共同で企画したもので、参加者は、アメリカの学生(と言っても、マスターで学ぶ小学校のベテラン先生が中心)が多かったです。もう大昔ですが、楽しかったです。

あのころはHarry Potterがまだ2巻しか出てなかったのですが、今だったらHarryのゆかりの地をたくさん足したいところでしょうか。ご興味のある方がいらしたら、あそこも行きたい、ここも行きたいと、付け加えてください。

私の行った旅行は、アレンジしてくれた先生のご縁で、有名な作家にお会いできました。 作家のみなさん、とても気さくに話してくださったので、もし熱心なファンとしてお手紙を出したら、ごひいきの作家の方にお会いするということも可能なのかも知れません。

イギリス南部:

バージニア・ウルフの妹の農場
http://www.charleston.org.uk/
芸術仲間が集まって過ごした農場は、画家だったバージニアの妹が家中の壁やドアをオリジナルな絵でうめていて、個性的な美しさです。

この近くにはバージニアの家もあります
http://www.nationaltrust.org.uk/monks-house/

ジャングルブックのRudyard Kiplingの家
http://www.nationaltrust.org.uk/batemans/
これぞイギリス、重厚で端正な田舎の屋敷です。


ぷーさんの森、Pooh Stickの橋とお別れの空き地
http://www.just-pooh.com/ashdown.html
http://www.pooh-country.co.uk/
風船から落ちたぷーさんがつっこんだ、とげだらけのゴースト、黄色い花の潅木が一面に広がる森です。挿絵そのままの風景が残っています。 ここで、イギリス人の先生が、ぷーさんとクリストファーのお別れの場面を朗読してくれました。


Elsie Piddockの丘 
http://en.wikipedia.org/wiki/Mount_Caburn
一晩中縄跳びをしたおばあさんの物語の丘は、そのまま原っぱの中に残っています。ハイキングをして、丘の上でお弁当を食べました。Eleanor Farjeonの伝記を書いたStory Tellerの方がいいしょに行ってくれて、丘の上で、Elsie Piddockを語ってくれました。

Raymond Briggsの家
http://en.wikipedia.org/wiki/Westmeston
絵本、Snowmanの作者、Raymond Briggsが住む家を訪ね、彼のアトリエで話を聞きました。麦畑の中の一軒家で、彼の絵本の風景そのままでした。


Cambridge界隈

Philippa Pearceの家 
http://shelford.lucidata.com/index.htm
まだご健在だったPearceの家をたずね、庭でサンドイッチを食べながらTom’s Midnight Gardenの思い出を聞きました。彼女が晩年をすごした家は川べりにあり、Tomの舞台になった彼女の幼少時代の家はすぐ近所、その庭をたずねました。

Lucy Bostonの家
http://www.greenknowe.co.uk/
グリーンノーの物語の舞台となった屋敷は、Lucyの住んでいたころそのまま残され、公開されています。晩年のLucyが丹精して作ったパッチワークも見せてもらえます。

Oxford 界隈

William Morrisの家―Kelmscott Manor
http://www.kelmscottmanor.co.uk/home
Morrisがその妻Janeと住むために装飾した田舎の石の家は、Morrisのアートの宝庫でもあり、画家のRossettiも寄宿していました。

Oxford大学
http://www.chch.ox.ac.uk/visiting/alice
アリスの不思議な国が始めて語られたピクニックがあった川辺や、ルイス・キャロルの住んでいた Christ Churchを見て、彼が住んだ寮の部屋も外から眺めました。

Oxford 大学博物館
http://www.ox.ac.uk/about_the_universit ... index.html
Philip Pullmanに会って、なぜOxfordがそれほど好きなのか、Northern Lightsはどうやって生まれたか、話を聞きました。彼の案内で、Ashmolean Museum of Art and Archaeologyを見学、ここの展示物からHis Dark Materialsのシリーズのヒントやアイディアが生まれたそうです。

The Eagle and Childでドリンク
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Eagle_and_Child
Tolkien and C.S.Lewisが通ったことで知られるパブです

追加
日程の関係で、ロンドンやイングランド北部には行かなかったのですが、まだ有名な本のゆかりの場所がいくつもあります。代表的なのは;

Jane Austinの家
http://www.jane-austens-house-museum.org.uk/

Bronte Sistersの家
http://www.bronte.org.uk/

Beatrix Potterのゆかりの地
http://www.lakedistrict.gov.uk/learning ... trixpotter

ベーカー街22番
http://www.sherlock-holmes.co.uk/

Dickensの家
http://www.dickensmuseum.com/

参加メンバーの間で、ぜひ行きたかったと話題になったのが、
本の街、Hay-on-wyeです。 ちょっと離れていますが、小さい街に古本屋がならぶ、それは楽しいところだそうです。
http://www.hay-on-wye.co.uk/

酒井先生の夢が実現するといいですね! 
私も、現地合流で、ぜひ参加したいです。

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Dill
 
記事: 8
登録日時: 2012年7月27日(金) 22:56
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Re: 英国、本の旅

投稿記事by プリン » 2012年7月28日(土) 14:38

Dillさん、こんにちは?。

プリンです。
いや?、すごい、すごい!
英国本の旅、これ、私の夢なんです。

ぷーさんの森なんて、いいなぁ?。
リンク、後でじっくり見せていただきますね。

いつか、いつか、絶対! :rainbow:
ありがとう :heart2:

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プリン
 
記事: 331
登録日時: 2011年9月08日(木) 01:24

Re: 英国、本の旅

投稿記事by Arrietty » 2012年7月28日(土) 15:12

Dillさん、はじめまして。arriettyと申します。(以前はひまわりと名のっていました)
とってもすてきな本の旅を、紹介してくださって、ありがとうございます。
ほんとに、すてき。
ピアスさんが亡くなってしまったのは残念だけど、それでもやっぱり、ピアスさんのところに、わたしは、行きたいなあ。
それから、プーさんの森。
それから、Elsie Piddockの丘も。
夢の夢のまた夢だけど、いつか、行ってみたいです。
すてきな旅の紹介を、ほんとうに、ありがとうございます。

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Arrietty
 
記事: 38
登録日時: 2012年2月14日(火) 23:14

ほんとに豪勢なイギリス児童文学の旅!

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2012年7月28日(土) 22:40

Dillさん、ありがとうございました!
プリンさん、Arriettyさんのおっしゃるように、夢のような旅ですね・・・

The Enchanted Place もあるのですね・・・

Elsie Pidock の丘にも行かれたとは!

すばらしい先生ですね。(・・・って、わたしと趣味が似ているというだけのことですが) :hakusyu:

ぜひ、実現しましょう! 今年ちょっと海外に行きすぎたので、来年は無理かもしれないと
思っています。再来年はどうでしょう?

どなたか、夢の旅の夢を一緒に見ようという人は、このトピックで夢を広げてくださいな! :rainbow:

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Re: 英国、本の旅

投稿記事by Dill » 2012年7月29日(日) 14:22

プリンさん、Arriettyさん、酒井先生、そしてみなさん、こんにちは。

英国の本の旅、本当に実現するといいですね。
イギリスは夏が断然いいので、再来年の夏、6月から8月の間ぐらいを、とりあえず目標にとすると、ぐっと現実味が増しますね! 


プーさんの森やElsie Pidockの丘は、ちょっと玄人〔!〕好みの場所ですよね。
どちらも、イギリスではありふれた、ただの森や丘(丘としても低い)なんです。
でも、そのお話しが好きな人には、目の前の風景と本の世界が重なり、たまらない。私自身も、The Enchanted Placeで聴いたぷーさんの最後の章は、旅行のハイライトでした。物語の世界を身近に感じるために、イギリスの経験豊かなStorytellerをお招きするのも(有料だと思いますが)魅力的だと思います。

Arriettyさん、ピアスの幼少時代の家は、公開はされていないのですが、特別にお願いすると庭だけ入れてくださることもあるようです。 庭は、本のまんまです。あのスケートをした川はすぐそばにあり、イリーの大聖堂もまだあります。 

イギリス人の間でも、知らない人も多いですが、Morrisの家とバージニアウルフの農場は、個性的でカラフル、美女のドラマチックな人生の舞台で、私の絶対のおすすめです。

あとから思い出したのですが、The Wind in the Willowsの舞台となったThames川べりも素敵らしいです。一度行ってみたいと思いつつ、まだご縁がありません。
http://www.thamespathway.com/chapter6/t ... llows.aspx
もしこのフォーラムを見ている方で、Oxfordから遠くなく、The Wind in the Willowsの旅行にご興味がある方がいらしたら、教えてください。仲間が見つかったら、ぜひ下見をかねて探検に行ってみたいです。

イギリスの本の旅は、考え始めると切りがないですよね。
本当に、実現すると楽しいなぁ。

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Dill
 
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Re: 英国、本の旅

投稿記事by Arrietty » 2012年7月29日(日) 22:57

Dillさん
お返事を読んでいたら、なんだかうれしくなってしまって・・・

Dill さんが書きました:プーさんの森やElsie Pidockの丘は、ちょっと玄人〔!〕好みの場所ですよね。
どちらも、イギリスではありふれた、ただの森や丘(丘としても低い)なんです。
でも、そのお話しが好きな人には、目の前の風景と本の世界が重なり、たまらない。私自身も、The Enchanted Placeで聴いたぷーさんの最後の章は、旅行のハイライトでした。

「目の前の風景と本の世界が重なり・・・」って、本当に、たまらないでしょうね。。。
「ありふれた、ただの森や丘」で思いだしたのですが、むかしから、Alison Uttley の The Cornfield というおはなしが好きで、あんな場所をただ歩いたり、川辺にすわって耳を澄ましたり、してみたいなあ、というのも、ずっとずっと、夢みていたことでした。

Dill さんが書きました:物語の世界を身近に感じるために、イギリスの経験豊かなStorytellerをお招きするのも(有料だと思いますが)魅力的だと思います。

それは、ほんとうに、魅力的ですね。そんな状況を、夢みているだけで、幸せなきもちが、胸のうちに広がってきます。

Dill さんが書きました:Arriettyさん、ピアスの幼少時代の家は、公開はされていないのですが、特別にお願いすると庭だけ入れてくださることもあるようです。 庭は、本のまんまです。あのスケートをした川はすぐそばにあり、イリーの大聖堂もまだあります。

ああ・・・ あの庭・・・!あの川・・・!それに、あの大聖堂!
それから、それから、Minnow on the Say の、あの川の、あの製粉所の水車小屋にも、行きたいです。

Dill さんが書きました:イギリスの本の旅は、考え始めると切りがないですよね。
本当に、実現すると楽しいなぁ。

ほんとに、ほんとに。。。 そんな旅に、一緒に行けたら、いいのにな。。。 :rainbow:

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Arrietty
 
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登録日時: 2012年2月14日(火) 23:14

Allison Utley!

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2012年7月29日(日) 23:10

Time Traveller ですね!

The Cornfield というのは知らないぞ?

でも、行くことになったら、読みますよ。
舞台がどこか、わかる? 知ってる人いる? :huh:

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Allison Utley!

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2012年7月29日(日) 23:13

A Traveller in Time ですね!
みちるさん、何か、一言!

The Cornfield というのは知らないぞ?

でも、行くことになったら、読みますよ。
舞台がどこか、わかる? 知ってる人いる? :huh:

なお、Subject の名前は綴りが間違っています! :yorokobashii:

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Re: 英国、本の旅

投稿記事by Dill » 2012年7月30日(月) 00:00

Arriettyさん、私もPearceも、Uttleyも大好きです。

Arrietty さんが書きました:
それから、それから、Minnow on the Say の、あの川の、あの製粉所の水車小屋にも、行きたいです。


Pearceさんの家の近くにあった水車小屋が、多分その水車小屋だと思います。
もしご興味があればGreat ShelfordとGoogle Mapに入れてみてください。 Great Shelford村の交差点に矢印が行くと思いますが、
その左下にMillがあって、この川べりから程近くにPearceさんの小さい家がありました。(住所のメモがどこかにあったはずです)
お庭にたくさん、トマトとバジルを育てていらして、この2つを一緒に食べるとおいしいのよ、とおっしゃってました。
林檎の木のあるお庭で、おしゃべりさせていただき、その後、古いアルバムを見せてくださいました。
素敵な方でした。

酒井先生、Alison Uttleyの古い農場の方はDerbyshireにありました。 
私も彼女のThe Country Childが好きで、数年前にこの農場の近くまで訪ねていきました。

その時書いたブログの記事です。もしご興味があれば。
http://corianderuk.blog80.fc2.com/blog-entry-122.html


その後、あの辺に住んでいらっしゃる方から、Uttleyの農場が売られたと聞きましたが、その後どうなっているのでしょうか。

それから、Web site of the Alison Uttley Societyがあって、そこにはくわしい情報がざくざくありそうです。
http://www.alisonuttley.co.uk/main.html

去年には、彼女のゆかりの地をだずねるFestivalもこのSocietyの主催であったみたいですよ!
http://www.alisonuttley.co.uk/aufestival.html

ちょっと遠いですが、Derbyshireまで行ってしまうのも、いいですよね!

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Dill
 
記事: 8
登録日時: 2012年7月27日(金) 22:56
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Re: 英国、本の旅

投稿記事by プリン » 2012年7月30日(月) 11:57

Dillさん、Arriettyさん、酒井せんせ、こんにちは。

うわっ、私もPearce、Uttley大好きなんです!
ということで、話題につられてまた出てきました。
Dillさん、満載の情報、うれしいです。
The Cornfield、読んでなかったのですが、買いだめてあった本の中から探し出してきて読みました! :heart1:
“Magic In My Pocket”という短編集に収められていましたが、The Weather Cockという本から選ばれて収められたお話のようです。
7ページほどの小品ですが、とってもステキなお話ですね。
何といっても情景描写が美しい!
お話から、場所はロンドンに続くハイウエイのそばということぐらいしかわかりませんが、DerbyshireのUttleyの農場の近くのどこか、なんでしょうね。
Uttleyの時代と全く同じではないでしょうが、訪れてみたいです。

楽しいお話、ありがとうございました。 :heart2: :heart2: :heart2:

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プリン
 
記事: 331
登録日時: 2011年9月08日(木) 01:24

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