多読に向いている本

日本語語で多読をしてみよう!おしゃべりしてみよう!

多読に向いている本

投稿記事by くまがい » 2013年3月20日(水) 01:00

皆様、こんにちは。

ロサンゼルスの大学で日本語を教えており、週に1度の日本語多読クラブを開催しています。
この多読フォーラムには参加を始めたばかりです。どうぞよろしくお願いします。

日本語多読を応援してくれている本校の図書館司書から、「このシリーズが良さそうだけど」と連絡をもらいました。
(2)の怪談絵本ははじめの方だけウエブサイトで見ることができ、語数も漢字も少なく、ルビもついているのでレベル1ぐらいでいいのかと思いますが、(1)と(3)はどういう内容なのかこのリンクからはわかりません。どなたか、これらのシリーズを多読用に検討されたことがありますか。多読に向いているかどうか、またレベルはどのぐらいか教えていただけたらありがたいのですが。

(1)集団読書テキスト小学校向き 全32巻 全国学校図書館協議会
http://www.ruralnet.or.jp/~NCL/keyword/54N00862.htm

(2)怪談えほん 岩波書店
http://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/

(3)ビートたけし傑作集 少年編 全3巻 金の星社
http://www.kinnohoshi.co.jp/shop/series.php?isbn=9784323940700

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くまがい
 
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登録日時: 2013年3月17日(日) 05:24

Re: 多読に向いている本

投稿記事by あわの » 2013年3月20日(水) 03:03

くまがいさん、こんにちは。

本の紹介、ありがとうございました。

(1)は日本語学校で使ったことがあります。小学生向けとは言え、芥川も有島武郎も原文ですから、かなり手強いです。挑戦した人もいましたが、かなり無理をさせることになりました。ちなみに、私たちは「杜子春」はレベル4に(「よむよむ文庫」)、「一房の葡萄」はレベル3に(JGR多読文庫)リライトしました。それを読んだ上でなら読めるかもしれませんね。

(2)はすごく面白そうです。私自身が読んでみたいです。手に入れたら、NPO多言語多読で立ち上げたばかりの日本語多読クラスの参加者に読んでもらいます。ここでは、上級の方たちが絵本を楽しんでいますし、初級の中学生もいますから。ちょっと見た私の感覚では、レベル2あるいは3ぐらいじゃないかと思いました。語彙が難しいものもあるし、ひらがなばかりなので想像がつかないのではないかと。でも、絵がそれ以上に語っているかもしれませんね。

(3)は、知っていますが、多読授業で使ったことはありません。この厚さの児童文学は、みなあまり読んでくれないので。改めて本屋で探して読んでみます。

アメリカの学生さんにとって、ひらがなばかりの本は読みやすいようですか?
難易度は、ひらがなばかり→ルビつきの漢字仮名交じり文→るびなし漢字仮名交じり文 の順ですか?

日本語多読クラブでは、どんな本が人気がありましたか?
今度教えてください。
では、これからもよろしくお願いします。

あわの

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あわの
 
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登録日時: 2011年9月05日(月) 23:03
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Re: 多読に向いている本

投稿記事by くまがい » 2013年3月20日(水) 03:27

あわのさん、

早速ご返信ありがとうございます。

(1)はやはり難しいのですね。でも、レベルが上がってきた学生で原文が読んでみたいと思う人にはいいかもしれませんね。

(2)の怪談えほんは、私ももう一度紹介されているところを見て「レベル1じゃないな」と思っていたところでした。でも、これは学生の興味を引くと思いますね。絵が書き込んであるのでいろいろ発見がありそうです。

(3)は厚みがある本なのですね。先学期、中級のよくできる学生に「日本語多読研究会」の本のリストで紹介されていた「児童書版 ホームレス中学生」を勧めたことがあります。「児童書版」と書いてあるのでてっきりリライトしてあるんだと思ったのですが、漢字にルビが付いているというだけだったんですね。それに気がついてあわてて「ごめん、やっぱりあれは難しすぎるかも」と伝えたのですが、彼はなんとストーリーの面白さに引かれて勝手に図書館に行ってどんどん読み進めていきました。終わりまで行かなかったのかな、とは思いますが。「ちょっと難しいけどすごく面白いです」と言ってました。こういう学生にはこのビートたけしのものも読めるのかなと思います。

ご質問の件ですが、「ひらがなばかり」と「ルビ付きの漢字仮名交じり文」のどちらが読みやすいのかは、すみません、注目したことがありませんでした。レベルが上がっていくと自然に漢字が入ってくるので、読んでいる人たちも気にしてないのかなと思います。

「ルビ付き」と「ルビなし」では断然「ルビ付き」の方が読みやすいということです。同じレベルだからということで市販本を手に取って「漢字が読めない」とため息をつく風景をよく見かけます。

漢字圏の学生からよく「日本語の漢字の読み方を知りたい」という話を聞きます。多読のときにもそう思っているのかどうかわかりませんが、確認してみると面白そうですね。

ついでに質問させていただきたいのですが(トピックをかえた方がいいのでしょうか)、JGRや「よむよむ文庫」は新しいものが出ているんですよね?新しいタイトルも含めたリストはどこで見ればいいでしょうか。

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くまがい
 
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登録日時: 2013年3月17日(日) 05:24

Re: 多読に向いている本

投稿記事by あわの » 2013年3月20日(水) 18:02

くまがいさん、詳しくありがとうございました。

(3)は、たしかに「児童書版 ホームレス中学生」と同程度でしょうか。「児童書版 ホームレス中学生」はリライトしてあるんですよ! 最初に出してベストセラーになった本は、もっと字が小さくて詳しいです。児童書版は、作者自身がもうちょっと簡単に書き直し、ルビをふったものです。そういうリライト版が出る、というのは非常に珍しいです。オリジナルは読めなくても、中上級の学生は、児童書なら読める人もいますね。私が勧めた二人のうち、一人は全部読んで、悲しいけど面白かったと言い、もう一人は、自分自身の家庭状況が厳しいときだったので、身につまされて読めなかった、と言っていました。

多読をやるときに、ルビつきの本が少ないのが悩みの種です。ひらがなばかりの本から急に漢字仮名交じり文の本になってしまうので、学習者には辛い。そんなときの大きな助っ人は、マンガです。
少年少女漫画は、ルビがついているし、ストーリー展開が面白く、しかも会話で成り立っている! マンガ好きは、よむよむ文庫のレベル3ぐらいからマンガへ移行して、漢字も読みこなしていきます。

JGR多読文庫は、2012年7月に新刊が出ましたが、「よむよむ文庫」は現在止まっています。思うように売れないからなのです。何とかもう少し動いてくれないかなあと願っているのですが。
JGR多読文庫のリストは、ホームページにあります。わかりにくいところに・・・ :aserimasu:

http://www.nihongo-yomu.jp/images/stori ... 2012.7.pdf

よろしくお願いします。

あわの

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あわの
 
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登録日時: 2011年9月05日(月) 23:03
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Re: 多読に向いている本

投稿記事by ekzemplaro » 2013年3月20日(水) 20:33

くまがいさん、

今晩は。
はじめまして。私は、LibriVox.org で日本語の録音を増やすということを、行っています。よろしく。

くまがい さんが書きました:(1)集団読書テキスト小学校向き 全32巻 全国学校図書館協議会


この中に、含まれる次の2冊ですが、LibriVox.org に録音があります。
●杜子春
芥川龍之介
主人公杜子春のさまざまな経験を通して,平凡な人間として生活するほうが幸福であることを説いた代表的短編。
●一房の葡萄
有島武郎
盗みをした少年の心の葛藤と悲しみ,それを優しく包む教師の愛情,紫の葡萄の記憶を通して心に染みる。


杜子春
http://librivox.org/toshisyun-by-ryunosuke-akutagawa/
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/fi ... 17432.html

一房の葡萄
http://librivox.org/librivox-multilingu ... ction-002/
http://www.aozora.gr.jp/cards/000025/fi ... 20472.html

多聴の題材として、使ってみて下さい。
同じレベルのものとして、
芥川龍之介の「トロッコ」、有島武郎の「溺れかけた兄妹」などがあります。新見南吉の録音なども、題材として使えるの
ではないかと思います。

Cheers,
マサ

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ekzemplaro
 
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登録日時: 2012年6月03日(日) 18:33
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Re: 多読に向いている本

投稿記事by くまがい » 2013年3月31日(日) 06:49

あわのさん、

ばたばたしていてなかなかフォーラムに来る時間が取れず、返信が遅くなってしまいました!

引用の仕方がよくわからないので読みづらいかもしれません。すみません。

> 児童書版 ホームレス中学生」はリライトしてあるんですよ! 最初に出してベストセラーになった本は、もっと字が小さくて詳しいです。児童書版は、作者自身がもうちょっと簡単に書き直し、ルビをふったものです。そういうリライト版が出る、というのは非常に珍しいです。

ああ、そうだったんですか!
パラぱらっと見て「え、これ原作やん、難しいやん!」と早とちりしていました。なるほど、珍しいケースだったんですねえ。

> 多読をやるときに、ルビつきの本が少ないのが悩みの種です。ひらがなばかりの本から急に漢字仮名交じり文の本になってしまうので、学習者には辛い。そんなときの大きな助っ人は、マンガです。
少年少女漫画は、ルビがついているし、ストーリー展開が面白く、しかも会話で成り立っている! マンガ好きは、よむよむ文庫のレベル3ぐらいからマンガへ移行して、漢字も読みこなしていきます。

私自身の漢字習得がまさにそうでした。私が漢字が読めるようになったのは子供の頃に熱心にマンガを読み込んだ(?)おかげだと思っていますので、学生にもそういう学習がおこることは容易に想像できます。

> JGR多読文庫は、2012年7月に新刊が出ましたが、「よむよむ文庫」は現在止まっています。思うように売れないからなのです。何とかもう少し動いてくれないかなあと願っているのですが。

ああ、そうだったんですね。でも、アメリカでも広まりそうな気配ですよ。これから売れていくといいですね。

> JGR多読文庫のリストは、ホームページにあります。わかりにくいところに・・・ :aserimasu:

http://www.nihongo-yomu.jp/images/stori ... 2012.7.pdf

分かりました。ありがとうございました!!

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くまがい
 
記事: 6
登録日時: 2013年3月17日(日) 05:24

Re: 多読に向いている本

投稿記事by くまがい » 2013年3月31日(日) 06:54

マサさん、

はじめまして。

> 
くまがい さんが書きました:(1)集団読書テキスト小学校向き 全32巻 全国学校図書館協議会


この中に、含まれる次の2冊ですが、LibriVox.org に録音があります。
ーーー
多聴の題材として、使ってみて下さい。

ああ、なるほど、多聴に使えるんですね!
シャドウイングなどにも良さそうですね。

今までは自由参加の日本語多読クラブというのでやっていたのですが、8月末からは授業になりますので、読むだけでなくシャドウイングや多聴や読み聞かせなどいろいろな要素を取り入れていきたいと思っているところです。多読のこともまだよく分かっていないので勉強しなければならないことがたくさんあります。

役に立つ情報をありがとうございました!

くまがい

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くまがい
 
記事: 6
登録日時: 2013年3月17日(日) 05:24

Re: 多読に向いている本

投稿記事by kawamo » 2013年5月04日(土) 01:36

多読本発掘の一助になるかも、というサイトをみつけました。
作品によっては、全文試し読みができます。1回だけですが。絵本、児童書、大人の絵本など。
何冊かおもしろいのがありましたよ。

http://www.ehonnavi.net/

かわも

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kawamo
 
記事: 504
登録日時: 2011年12月20日(火) 00:19

Re: 多読に向いている本

投稿記事by kawamo » 2013年8月16日(金) 22:33

多読に向いている本
最近大人のクラスで人気のあった絵本です。
絵本ナビでも、全部読みまたは一部読みできます。
私は最近、絵本ナビ→図書館→買う、というやり方を実践。

?中を そうぞうしてみよ

作: 佐藤 雅彦 ユーフラテス
出版社: 福音館書店

?ないた

作: 中川 ひろたか
絵: 長 新太
出版社: 金の星社出版社: 福音館書店

?あさになったので まどをあけますよ

作・絵: 荒井 良二
出版社: 偕成社

?36人のパパ

作 絵: イアン・リュック・アングルベール
訳: ひろはたえりこ
出版社: 小峰書店

「多読授業入門」に載せてない、新しい情報はここにアップします!!
漫画や児童文庫は、学習者それぞれの興味や流行で。流行りは、私には追いつけないです!!
みなさんも、どんどん、あすすめをアップしてください。

川本

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kawamo
 
記事: 504
登録日時: 2011年12月20日(火) 00:19

Re: 多読に向いている本

投稿記事by あわの » 2014年8月23日(土) 01:38

1年ぶりの更新です。すみません! :doh:

8月3日に第3回多読支援セミナーを行いました。
今年も40人ぐらいの日本語の先生方が集まって下さいました。
午後の分科会では、6つのグループに分かれて十数冊の絵本のレベル分けをしました。
わいわいと話し合いながらみなさん楽しそう!!
レベル分けが終わったところで、特にお勧めの絵本を各グループから2?3冊紹介してもらいましたので、ここに挙げておきます。
実際に、多読授業で使ってみて、学習者に好評だった、意外に不評だった、レベル分けが間違っている!などなど報告をお願いします!

:star2: レベル0の本

「かようびのよる」著者:デーヴィド・ウィーズナー  訳:当麻ゆか  徳間書店 
出てくる文字は二つの文だけ  絵を見る ということを大人の学習者にわかってもらうのに良い本だ。

「きんぎょがにげた」著者:五味太郎  福音館書店
絵と文が、ぴったり合っている。こどもが金魚を探しながら楽しめる本だ。

「はこのなかみは」(福音館)  
同じ文の繰り返しにリズムがあり、わかりやすい。絵が魅力的。
ページを開く前に「次はどんな絵が?」という期待感がある。 

「みる」ヘレン・オクセンバリー 童話館出版
絵と単語ひとつだけでわかりやすい。絵もかわいい。

「りんごです」川端誠 文化出版局
1つの言葉でいろいろな想像ができる

「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」五味太郎 偕成社
言葉や表現はやや難しいが、絵でわかる、楽しめる。理解するには文字の助けが必要なのでレベル2でもよいのでは?

「うめめ」梅 佳代 リトルモア
写真だけの本。写真に日常の風景が見られておもしろい。言葉がないが深みがあり、レベル0からレベル2、3に使える。


:star2: レベル1の本

「ぼくのくつした」村田エミコ 子どもとも年少版 福音館書店

「ゆうたはともだち」「ゆうたとさんぽする」きたやまようこ あかね書房 
短い。繰り返しなので手がかりになる。0にするには語彙が多い。絵だけでわかるとは言い切れない。オチがわかりにくい。

「ねことライオン」堀 浩 監修、 内山 晟 ひさかたチャイルド
写真をみるだけで楽しめる。実物大の写真が迫力!おすすめ。レベル1+か。

:star2: レベル2の本

「まいごのペンギン」オリヴァー・ジェファーズ ソニーマガジン
レベル2?3/かわいい絵柄と魅力的な物語展開で、読者を先へ先へと引っ張っていく。

「ジョディのいんげんまめ」 マラキー ドイル/評論社  レベル2?4     
文章がおもしろく、絵にも隠されている意味がある。レベル2でも読めるし、レベル3、レベル4で深く読むこともできる。 

:star2: レベル3の本
「やぎのはかせのだいはつめい」槇ひろし 福音館書店 
絵だけで言いたいことがわかるので、飛ばし読みができそう。

以上。

あわの
  
   

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あわの
 
記事: 1018
登録日時: 2011年9月05日(月) 23:03
お住まい: 東京都立川市


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