Denkoさん、omayuさん、みちるさん、みなさん、こんにちは。
そうです。語数より冊数と強調したいのは、言葉を白い紙の上に印刷した黒い字として考えると、
言葉の世界が痩せる、味気ない、広がらない、という気がするからです。
世の中の人が冊数やページ数を中心に考えるようになれば、絵本をたくさん読む方向に行くだろうと思います。
そうすれば言葉の世界が広がる、豊かになる、深くなる!
(語数だけだと、ほんとに痩せていく・・・ ペーパーバックだけを読んでいる人というのは、
それで楽しければなにをかいわんやですが、言葉の世界がいつまで経っても白黒な場合が
少なくないと思われます。)
Denkoさんの投稿もomayuさんの投稿も、そんなに冊数を強調されると
多読を始めにくくなるという主旨だと思います。
絵本は手に入りにくくて高い! しかもそれを1000冊!?
そこで多読を「お金のない人」にも楽しめるようにするために、
NPOでは今のところ二つの方向を考えています。
一つは学校、一つは図書館です。
学校関係に多読を広める努力はこれまでもしてきたのでご存じでしょう。これからも粘り強く続けます。
図書館関係は学校以上に大事だと思っていて、これまでもいろいろやってきました。
(Dillさんに紹介してもらって調布市長に会いに行きましたね。ま、体よく追い払われました。
10年くらい前のことでした。Dillさん、ありがとうございました。少しずつ実を結んでいます!)
ジェミニさんの図書館書店情報ページ、ミグさんの図書館所蔵多読用図書データベース、
それにブログで図書館情報を公開してくださる人たち、
yksiさんの公立と学校の図書館への働きかけ、たかさんのtadoku_navi・・・
そしていま、NPOは日本図書館協会から図書館多読の本を出そうとしています。
近いうちに図書館多読関係のみなさんに原稿依頼をして、11月に出版の予定です。
日本図書館協会はいわば日本の図書館の総元締めみたいなもので、
そこから図書館多読の本を出版すれば、全国の図書館に多読用図書が入りやすくなるのではないかと
期待しています。楽しみにしてください。
(ま、要するに、この本を持って、みなさんに地元の図書館にかけあってほしいわけです!
調布でも、ほかのところでも、ほとんどの図書館はいろいろな理由を挙げて多読用図書購入は無理だと
言ってきました。そのうちのいくつかは確実に理由にならなくなる・・・はず?)
で、さらに大事なのはここからです・・・
学校や図書館に多読用図書(特に絵本)が備えられるまで待てないという人にはみちるさんが挙げている
DVDやYouTubeをお勧めします。
絵本はじっくり好きなだけ一つの絵を見て、心を動かされて、いちばんやさしい(いちばん基本的な)外国語を吸収します。
DVDやYouTubeの動画は こちらのペースで楽しむわけにはいかない分、音と状況と表情と物語の展開で、
観賞と吸収をよくしてくれます。
世の中は変わってきました。
三原則多読を言い始めたころはORTさえなかった(あったけど、わたしは気づいていなかった)。
朗読は高くて手が出なかった。映画のビデオも高かった! 借りるのにも1本300円!!
ようやく「お金のない人」にも大量にやさしい素材が手に入る時代になってきました。
絵本がなければ、DVDやYouTubeがいいと思います。
(実はDVDプレーヤーを持っている人が多いのはやはり東京です。
そこにすでに「格差」があります。けれども、DVDプレーヤーもだいぶ安くなってきました。
ビデオ屋さんをうまく利用してください!)
これからは絵本と映画、ドラマで大量吸収することが主流になるでしょう。楽しみにしてください!
(そうした情報もNPOのサイトで集積していきましょう! サイトが新装開店なったら、よろしくお願いします・・・)