多読600万語通過報告です。

多読・多読的リスニング・多読的スピーキング・多読的ライティングに関する、報告、相談、質問など。
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多読600万語通過報告です。

投稿記事by さざえちゃん » 2013年1月04日(金) 12:31

みなさん、あけましておめでとうございます。 さざえちゃんです。
今年もどうぞよろしくお願いします。

元旦に"The Host"で600万語を通過しました。とてもうれしいです。
500万語を超えたのは去年の5月だったので、8か月での到達となりました。
400万語から500万語になった時も8か月かかり、今までの最短での達成だったのですが、
今回も同じようなペースで読むことができたことがわかり、嬉しいです。
いろんな本が読めてきて、読書が生活の一部になっているのが自分でもよくわかります。

読んだ本は延べ数56冊(1,122,469語)です。内訳は、

<YL0~1>...42冊 (35,278語)
    CTP絵本(レベル2)....................16冊、
    ICR(レベル2)..........................22冊、(内、再読2冊含む)
    絵本・Web絵本.........................4冊
<児童書 >...8冊 (362,204語)
    Animorphs..............................1冊
    Darren Shan............................5冊
古典(Secret Garden)...................1冊
    他(The Illustrated Mum)...............1冊
<ヤングアダルト>...5冊 (521,944語)
    The Vampire Diaries..................3冊
    Harry Potter............................2冊
<他> ...1冊(203,043語)
The Host.................................1冊

図書館でICRシリーズをよく借りて読みましたが、最近は気分的に卒業?

ハイティーンや大人向けの本がちょっとずつ読めるようになってきたら、
幼い子供向けの話には満足できなくなってきた気がします。

ハリーポッターやThe Hostは10万語、20万語レベルの本でしたが、
ストーリーに引っ張られてしっかり読み切ることができて嬉しいです。
長い本も怖くなくなってきました。

ちなみに、The Hostはとてもよかったです。トワイライトより心に沁みたかも・・・
素敵な話に出会えてよかったです!

次の100万語はどんな本で彩られるのか、今から楽しみです! :redface:
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さざえちゃん
 
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Re: 多読600万語通過報告です。

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2013年1月04日(金) 23:59

みなさん、あけましておめでとうございます。
さざえちゃん、600万語通過も、おめでとうございます!
こちらこそ今年もよろしくお願いします。

1000万語が見えてきましたね。どうですか、600万語からの風景は?

しかも8ヶ月で?! もっといいのは「読書が生活の一部になっている」こと!!
俗に言う「自然体」で英語とつきあっているということですね。 :hakusyu:

さざえちゃん さんが書きました:<YL0~1>...42冊 (35,278語)
    CTP絵本(レベル2)....................16冊、
    ICR(レベル2)..........................22冊、(内、再読2冊含む)
    絵本・Web絵本..........................4冊
<児童書 >...8冊 (362,204語)
    Animorphs..............................1冊
    Darren Shan...........................5冊
古典(Secret Garden)................... 1冊
    他(The Illustrated Mum)...........1冊
<ヤングアダルト>...5冊 (521,944語)
    The Vampire Diaries................3冊
    Harry Potter............................2冊
<他> ...1冊(203,043語)
The Host..................................1冊


その上500万語からの100万語で、いちばんやさしいレベルを42冊読んでいる!!!
やさしい本はどうやって手に入れましたか? 大変だったのではないかな?
(図書館に通うにしても、自分で買うにしても、大変・・・)

それにしても図書館にI Can Read books があったというのは驚き!
どこの図書館ですか? 
ICRがあるということは、ほかにも多読用の本があったのでしょうね。
大学の図書館かな? 高専かな? ぜひ教えてください!

次の100万語はどんな本で彩られるのか、今から楽しみです! :redface:


わたしも楽しみにしてます。

で、また質問ですが、The Host はまったく知らない本です。
ちょっと紹介してくれませんか? Twilight よりおもしろいかも知れないとすると、
興味をそそられる人がきっといます。

ああ、いろいろ質問攻めですね。でもお返事を待っています!

次の100万語も、何気なくさりげなく(?)、堪能してください!!

いずれまたSkypeでお目にかかります!

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「The Host」紹介します

投稿記事by さざえちゃん » 2013年1月06日(日) 21:37

さかい@tadoku.org さんが書きました:さざえちゃん、600万語通過も、おめでとうございます!


酒井先生、ありがとうございます。
先生に初めて会ったのは、2007年秋の高岡でです。
多読始めて4年たち140万語読んでた頃でした。
あれから更に5年たち600万語です。やっとここまで来たって感じですね。長い道のり??

その上500万語からの100万語で、いちばんやさしいレベルを42冊読んでいる!!!
やさしい本はどうやって手に入れましたか? 大変だったのではないかな?
(図書館に通うにしても、自分で買うにしても、大変・・・)

それにしても図書館にI Can Read books があったというのは驚き!
どこの図書館ですか? 
ICRがあるということは、ほかにも多読用の本があったのでしょうね。
大学の図書館かな? 高専かな? ぜひ教えてください!


富山県立図書館です。
ジェミニさんが図書館プロジェクトに情報をくださって、すぐに図書カード作りました。
多読用の易しい本が200冊ほど名古屋アメリカンセンターから寄贈されたようです。
それ以外にも洋書や絵本がたくさんあります。
近くにこんなに本がたくさん揃ってるところがあるのを見ると嬉しいですね。

で、また質問ですが、The Host はまったく知らない本です。
ちょっと紹介してくれませんか? Twilight よりおもしろいかも知れないとすると、
興味をそそられる人がきっといます。


The Hostはステファニー・メイヤーさんのトワイライトシリーズ以外の著作です。
それでトワイライトを引き合いに出したんです。
あちらはヴァンパイアとの恋でしたが、こちらは地球外知的生命体とのかかわりです。
ソウルという生命体が人間の脳に寄生し支配します。体を乗っ取られた人の自我は消えてしまい、
ソウルに寄生された人々でどんどん地球は支配されていくのです。
これだけみると、Animorphsみたいですね。あちらはナメクジ型のYeeksが耳から脳に侵入していました。
ソウルは、首筋に切り込みを入れたところから入るようです。
でもAnimorphsと違うのは、Yeeksは完全に悪者だけど、こちらのソウルは素晴らしい生命体だということです。
人類がめざすのはこういう世界ではないかと理想を見る気がしました。

物語は、ワンダラーというソウルがメラニーという女性の体に寄生したのですが、消えてしまっているはずの
メラニーの意思が消えずに存在し、愛しい人たちへの思いや記憶をワンダラーに見せたことから
ワンダラーの葛藤が始まり、メラニーの愛する者たちを守るために逃亡するというふうに展開していきます。
人間を守るために取った行動ですが、その人間たちから見るとソウルに支配された体は敵なのです。
メラニーを懐かしむ弟のジェイミーは、ワンダラーを受け入れますが、恋人だったジェラードはワンダラーを敵視します。
・・・・・・・・・
物語の背景を理解するのに随分かかりました。文字を読んでも意味がわからないという状態。
最初は面白いとは思えなかったです。

そして話の筋が飲み込めてきたものの、物語はほの暗いCaveの中で展開するので、息苦しさも感じました。
20万語の7割くらいはCaveの中での話ではないでしょうか。地味ですよねー
でも、やはりステファニーメイヤーさんですね。次第に物語に引き込まれていき、
後半は目が離せないというか先が気になってどんどん読みました。
そして、ラスト近くではせつなくて胸が一杯に・・・
私の中ではトワイライトが恋心をイメージするなら、The Hostは深い人間愛って感じでしょうか。
そういう意味で、トワイライトより心に沁みた気がします。

The Hostも3月末にアメリカで映画が封切られる予定です。日本でも上映されるといいなと思います。
ぜひ見たいです。

長くなりました。
読んでくださってありがとうございました。
The Hostもぜひ読んでくださる人がいたら嬉しいです。

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Re: 多読600万語通過報告です。

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2013年1月08日(火) 11:06

さざえちゃん、質問に答えてくださって、ありがとう!

高岡お刺身オフのほかにもSkypeおしゃべり会でご一緒しましたね。
そのまま続いていますから、またいつかどうぞ!

そうですか、大量の絵本はやはり図書館ですか。
ジェミニさんの図書館書店マップがきっかけで通ったわけですね。

  (村の図書館マッププロジェクトは頓挫しておりますが、
   図書館への多読進出はNPOの大きな仕事なので、少しずつ歩を進めています。
   関心のある人は声をかけてください!)

それにしても図書館が芸術絵本だけでなく、おそらく I Can Read や Step Into Readig や
Scholastic Readers だと思いますが、やさしい絵本を持っていてよかったですね。
岐阜県各務原市でも アメリカンセンターという団体が中心になって図書館に英語の絵本が
入りました。そうですか、富山市でも! 

各務原市でも「名古屋」アメリカンセンターだったのだろうか?
Tさん、どうなんでしょう?

で、The Host ですが、いいですね、さざえちゃんの熱の入り方!
こういう読者がいると、本はさらに読者が増えるんでしょうね。
読みたくなってしまいますからね。

映画にもなる! どうですか、ほかに The Host を読んだ人はいませんか?!

さざえちゃん、そのまま年120万語ペースで Happy reading!
(月にペーパーバックを1冊というわけですね。)

そういえば、audiobookは楽しんでいますか? また質問だ・・・ :sweatdrop:

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Re: 多読600万語通過報告です。

投稿記事by さざえちゃん » 2013年1月09日(水) 20:57

酒井先生、お返事に加え、関心をもってくださってありがとうございます。

私もAudibleの会員になっていますので、The HostもAudiobookを買いました。

最初は聴き読みで読み始めましたが、聴き読みで読んでてさえも、物語の背景がつかめず
最初はとても苦労しました。忍耐の読書でした。黙読なら投げ出してるところでしたが、
朗読のおかげでくらいついていきました。

やっと内容がつかめてきた後は、今度は聴き読みだとすぐに眠くなって意識が飛んでしまうようになり、
読みたいのに同じところばかりを行きつ戻りつするもので、黙読だけに切り替えました。
黙読でもちゃんと読めました。(笑) もちろん訳のわかんないとこはすっ飛ばしてましたけど。
そして後から家事をしながらAudiobookも聴きました。読んだところを追いかけるように聴きまして、
黙読だけで理解したよりも、もっと物語がクリアになって楽しめる感じでした。

そして物語が後半になり佳境に入ってくると、今度は先が気になって仕方ありません。
年末の大掃除も控え、のんびり読んでるわけにもいかず、家事をしながらAudiobookでどんどん先を
聞いていきました。物語の中に入り込んでいましたよ。そしてラストでは感動一杯に・・・

耳で聞いたところを再度追いかけるように本を読んでいきました。
あらかたの筋はわかってましたが、読んでなるほどそうだったのかとはっきり分かるところも多々あり、
ヒアリングだけではまだまだと感じました。

というわけで、目で読んで耳で聞いて、双方で補い合っている私の読書です。


先生、質問があります。

ある方が、トワイライトを読みながら、次のように書いていました。

「予備知識なしで読み始め、やっと第一巻を読み終えますが、分からない単語がたくさんあり結構苦労しました。
分からない単語は読み飛ばしてもだいたい全体の意味はわかるのですが、そうすると あらすじだけ追っているような
読み方になってしまい、
せっかく面白い本にめぐりあったのにそれじゃもったいないかなと思ってしまいます。
例を挙げると・・・
主人公の高校生ベラがやっと吸血鬼である同級生エドワードに対する愛情を自覚したシーンですが、

I was unconditionally and irrevocably in love with him.
と書かれています。"in love with"「愛している、惚れている」というフレーズは知っているので、
ベラちゃんもやっとエドワードが好きって自覚したのね、ということは辞書を使わない段階でわかります。
そのまま読み進めても意味は通りますが、分からない単語(フレーズ)を辞書で調べ

"unconditionally and irrevocably"は「無条件かつ取り返しがつかないほど」という意味と分かってやっと、
吸血鬼であるエドワードを愛し続けていくことに対するベラの覚悟やその後の苦難を乗り越えられるほどの
ベラの愛情の深さを知ることが出来る気がします。」


・・・と書いてあるのを読んで以来、私も同じようにトワイライトを読み、大体の意味は読みとって話を楽しみましたが、
私が読んだのはあらすじを楽しんでいただけなのかなと疑問に感じてしまいました。
トワイライトやHostを読んでいると、わからない長い単語がたくさん出てきます。
はっきり分からずとも物語を楽しむには困りませんが、わからないものはいつまでもわからないのではという気に
なってしまいます。

先生、どう思われますか?
長くなってすみません!

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さざえちゃん
 
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おめでとうございます!

投稿記事by horimama » 2013年1月09日(水) 23:51

さざえちゃんさん、600万語通過 :cake: おめでとうございます!

500万語からあっという間の達成ですね。

The Hostとっても気になっていたので、レビュー参考になりました♪

わからない単語が出てきたとき、、辞書を引くかどうかって迷いますね。
基本は引かないのが多読的には基本ですけど、日本語を読んでいても引く時はありますからねぇ。
「読書」に集中できる程度であれば、いいんじゃないかと私は勝手に解釈して、Kindleで読むときは結構引いちゃってます…… :tongue:

もちろん難しい単語もすべて理解できるようであれば、あらすじ以上に深い読みができる。
文化的背景とか諸々の知識があればもっと深く理解できるのは確かですよね。
……でも、どのくらいの深さで読みたいか?読めるか?は個人差があるんじゃないかなぁ、と思います。
その辺、日本語読書も英語読書も同じなのではないかな。

最近、ギリシャ神話の講座を集中して10週間受けて、いろんなことを学んだんですが、
そうすると「あ、あの作品のあの表現はここから来てるんだ!?」とか
今まで見えなかった世界に気づくことができました。
それは、単に辞書を引いて単語を調べただけではわからない文化の知識で、それを知っているのと知らないのでは大分理解が違うんですよね。
でも、それを知らなかったときも、その作品を楽しんでいたことは間違いないし。

ええっと、ま、とにかく……「読書」として楽しめればいいのでは?……と、偉そうに横レスすみません :sweatdrop:

あとひとつ。本とAudiobookのところも、とっても共感しました。
なぜか「聞き読み」がいい感じだったり、本を読むほうが良かったり、耳で聞くほうが集中できたり……同じ作品なのに不思議ですよね!?
Hunger Gamesの3冊がそんな感じでした。先が気になる時って、ほんとAudiobookはいいです。どんどん進んでくれて。。


ではでは。

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Re: 多読600万語通過報告です。

投稿記事by omayu338 » 2013年1月10日(木) 11:41

さざえちゃんさん、こんにちは。omayuと申します。

600万語通過おめでとうございます! :applause:
ここ200万語を八ヶ月刻みとは!乗ってますね〜。羨ましいです。

私はトワイライトをまだ読んでいないので、ネタバレになりそうな部分は飛ばさせて頂きましたが
読みながら「どう読みたいのかな?」と思っていたら〜
horimamaさんが、思ったことを全部書いて下さっていましたw

同じく横入りですが、全く同意見です!
レベル的にもうご本人が本をどう読みたいのかだと思います。
あと日本語なら分かるのか?

トワイライトを読めるレベルなら日本語の読書の感覚と比べてみては如何でしょう?
あらすじを理解して楽しんだ後に、さらに理解が足りないと言うのが気になりますか?
自分では、日本語だからちゃんと読めてるかといえば、実はそうでも無い事が多いですが
(上滑りして頭に入らなかったり、細切れになって結局読み切れてなかったり)
さざえちゃんさんは如何ですか? その時もう一度読み返しますか?
もし、楽しめるだけじゃ満足出来ない、読書としてお話をもっと細かく知りたい!のなら
翻訳を読まれてはダメなのかな?
翻訳でも私にとってはハイteen向けや大人向けは背景知識の量がものをいう(言わない?w)。
いやtooth fairy なんて知らなかった頃は、例え全部読める本(そんなの無いけど)でもわからなかった。

私自身に関しては、今は粗筋しかわからない本を数年後に読んだら分かるところが絶対に増えてます。
今後の事もそう確信してます。(何故なら日本語読書でも未だに未知単語は出て来るから)
で、それが多読の楽しみでもあり、その時の喜びが醍醐味でもあると思っています。

もう一つ辞書引きですが、私は大人向けPBを読む時は辞書も引きます。
そこが分からないと読書を楽しめない時ですが、そうやって引いた結果の多くは日本語でも馴染みのない単語です。
それでも漢字表記されていることで、大体の意味が分かるので迷子にならずにすみます。
それでよく有るのは、辞書引いたらまんまのカタカナ表記で意味が分からず xd
その時は更に国語辞典を引くことが多いです。その単語は多分翻訳を読んでいても調べるから。

horimamaさんが全部書いてくださったとか書いといて長々とすみません!
読み方の一例としての参考になれば幸いです。

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登録日時: 2011年9月05日(月) 23:56

引くべきか、引かざるべきか?

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2013年1月10日(木) 12:19

さざえちゃん、質問をありがとうございました!
horimamaさん、答えをありがとう!!

これはみなさん気にしていることだと思います。さざえちゃんが下さった機会にとびついて、
少し詳しくわたしの考えを書いておきます。

  (多読フォーラムには相当たくさん読んだ人たちがいるはずなので、
   その人たちにはかなり参考になるかな?)

一言で言えば、多読がもう読書になっている人は辞書を好きなだけ引いていいと思います。
もう少し具体的に言えば、「日本語の辞書と同じように引けばいい」と思います。

  (つまり日本語の辞書はあまり引かずに日本語の読書をしている人は、
   英語の辞書も引かないでしょう。日本語の読書でも知らない言葉は全部日本語の辞書を
   引く人は英語の読書でも全部辞書を引けばいい・・・

   同じことを昔から言っているのですが、多読を始める時には
   「絶対引いてはいけない、辞書は捨てる、燃やしてしまえ!」などとわたしが言うので、
   その印象が強すぎて、なかなか英語の辞書について、日本語の辞書と同じ引き方に
   なれないのでしょう。)

ただし・・・!

多読が読書になっていない人(「お勉強」が頭から離れない人)は絶対引かない方がいいです!!!
これはどんなに強調しても過ぎることはないという大原則です。

  (実は、多読講座で定期的に様子を見守ることができる人には、
   「絶対引かない方がいい」とは言いません。ショックを受ける場合があるので、
   辞書という傷の上にまずガーゼを貼って、癒えるのを待ちながら少しずつ、
   跡が残らないようにガーゼをはがしていきます。)

horimamaさんの言う通りです。「絶対引かない!」大原則を逆から言うと、
いつかもっと楽しめるようになるさ! という気楽な気分で、どんどん飛ばしましょう!!

最後に一つ・・・ 実はこれは主に辞書そのものに関わる話題なのですが・・・

さざえちゃんの引用にあった・・・

"unconditionally and irrevocably"は「無条件かつ取り返しがつかないほど」という意味と分かってやっと、
吸血鬼であるエドワードを愛し続けていくことに対するベラの覚悟やその後の苦難を乗り越えられるほどの
ベラの愛情の深さを知ることが出来る気がします。


これは、ほとんど決まり文句のようなもので、この引用を書いた人は(たぶん思い入れが強くて)
美しく受け取りすぎているかもしれません。ここは「すごーく愛している!」ということを
わざと音節数の多い言葉を選んで表現しているわけですが、「わざと」選んでいる分、気持ちに
余裕が感じられます。

それよりも、 Penguin Readers の Fly Away Home で有名な

  Your mom is in the sky, in the air, in the water you drink???

だったかな? こちらの方がすーっと、入ってくるような気がする・・・

unconditionally と irrevocably が分からなくても、「なんかえらく気が入ってるらしい」とでも
推測できれば十分じゃないだろうか?

いよいよ話は逸れます・・・

よく似た話で、ある翻訳家が count your blessings という決まり文句を美しく誤解していたことが
あります。その翻訳家は 三輪和宏さんの言葉だという「しあわせの数を数えなさい」(?)というような
台詞を引用して、心に響く言葉だということを書いていました。
(山岡洋一さんの 「翻訳通信」に載っていました。)

たまたまこの決まり文句はわたしも「翻訳通信」で見かけるしばらく前から注目していました。
場面でいろいろ役割が変わると思いますが、Count your blessings.  のいちばん美しくない場合を挙げると、
「何ぜいたく言ってんだよ。上見りゃきりないんだよ。分をわきまえろよ。」なんていうひどいこともあります。

なんのことかわかりにくくなりました。

要するに、言葉は辞書を引けば分かるというものではないと言いたいのですね。
たくさんの読書、たくさんの会話、たくさんの経験を通してしか分からないものだと言いたいのです。
日本語の場合は読書も会話も、経験も豊富なので、辞書をちょこっと引けばわかるでしょう。
外国語の場合は、辞書もいいですが、読書も会話も経験も並行してたくさん吸収していかないとね!

  (会話の吸収には 映画、ドラマ! ニュース報道関係よりもいいと思う。)
最後に編集したユーザー さかい@tadoku.org [ 2013年1月10日(木) 12:36 ], 累計 2 回

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Re: 多読600万語通過報告です。

投稿記事by さかい@tadoku.org » 2013年1月10日(木) 12:27

ありゃりゃ・・・ さざえちゃんに返信している間にomayuさんが返信していた!

horimamaさんもomayuさんもわたしも、同じことを言ってますね。

みなさんの意見を知りたいです。

もう多読が読書になっているのに辞書引きをためらっている人はいませんか?
かまわないから引いてみましょう! 
そうすれば、いつ引く、どう引く、何を引くっていうあたりが自分流になっていくと思うな。

なお、多読がまだ学習段階の人は 杏樹さんの次の投稿を読んでください! :applause:

http://www.seg.co.jp/cgi-bin/kb7.cgi?b= ... =e&id=1541

わたしのような古狸の極端(に見える)意見よりも説得力があるのではないかと思われます!!

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ありがとうございます!

投稿記事by さざえちゃん » 2013年1月10日(木) 23:16

horimamaさん お久しぶりです。

500万語通過の時にもコメントいただいて、今回も励まし、ありがとうございます。
ブログはときどき覗かせていただいているんですよ。
大学の通信教育?・・・すごいな、って感心しています。
もっとたくさん本を読んで、いつかリタイアしたら私もそんな風に学んでみたいと
夢を描いています。


omayuさん はじめまして。

多読フォーラムには通過報告を投稿するのがやっとで、意見や感想を書くには
敷居が高く、みなさんのやりとりをいつもまぶしい思いで読ませていただいていました。
ですから、こんなふうにメッセージをいただくと、本当に嬉しいです。
ありがとうございます。


酒井先生 こんばんは
杏樹さんの投稿読ませていただきました。すごく納得する思いでした。


辞書を引いてその場ではわかったつもりでも、すぐに忘れてまた同じ語を引き直してしまうことが
ありました。辞書を引いたからと言って、すぐに言葉が身に付くものではないと思いました。
でも何度か辞書を引き、本の中で何度もその語に出会っているうちに、意味が体に(脳に?)浸透していくことも
ありました。
辞書を引いて意味をつかめるのは、その言葉に出会う頻度にもよる、というのが私の印象です。
まれにしか出会わない言葉は、全然記憶に残らないけど、繰り返し目に入る言葉は、どうしても気になり、
推測し、推測してもピンとこない時は辞書を見て、すぐ忘れてまた引き直しすうち、ちょっとずつその意味と
使われる状況とがマッチして、そして「わかる」という感覚になっていく・・・って感じでしょうか。

といってもほとんどは読み飛ばしています。だって面倒ですもんね。

わからない言葉を飛ばし読みしても十分楽しんで読め、自分としては何の問題もなかったのですが、
それって自己満足なのかな・・・と先にあげた知人の投稿を読んで以来、心の中にかすかな疑問をもっていたのですが、
みなさんのレスを読んで、気持ちがすっきりしました。 :redface:
自分の興味やレベルに合った本を読む限り、読書として十分楽しめると思います。
そんなわけで700万語に向けて楽しく読んでいきたいと思います。

horimamaさん、omayuさん、酒井先生、ありがとうございました。 :heart1:

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さざえちゃん
 
記事: 30
登録日時: 2011年12月25日(日) 07:52


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