さめちゃん さんが書きました:MIKIさん、酒井先生、みなさん、こんにちは。
さめちゃんです。
横やりで失礼します。橋本先生のお話が出ていたので、少しコメントさせて下さい。
>「言語の習得」のためには、質より量かもしれませんが、
>「言葉(や作品)の世界を深く味わう」のあれば、量より質で、
>灘高校の橋本先生の実践の例
>http://blog.goo.ne.jp/chaosbrave/e/0c98e313138ab578040257cea417ceed
>にもある通り、1冊の本を読むだけでいい場合もあるでしょう。
元灘高校の橋本先生が一躍時の人となり、「スローリング」という言葉だけが一人歩きし始めているようですが、
橋本先生は2012年2月に出された「伝説の灘校教師が教える 一生役立つ学ぶ力」の中でこのようにも述べられています。
「なかば学生時代の反動で読書に没頭しているときに出会ったのが、中勘助の『銀の匙』だったのです。これに魅せられてほかの
作品も読んでいるうちに、すっかり中勘助に心酔し、結局全作品を読破しました。そう、言うなれば、のちの「スローリーディング」授業
誕生には、「乱読」「多読」が少なからず寄与していたわけです。」(PP55?56)
「ここまで見てきたように、考える力を付けるためにゆっくりじっくり1冊の本を読み込む。それと同時に、人の生き方、あり方の幅を知る
ために、なるべく多くの本を読む。この両輪がそろってはじめて、「真に国語力を養う読み方」ということになるのです。」(78ページ)
橋本先生は国語の先生ですが、将来の学校における英語多読のあるべき方向性を私のような英語教師にも示して下さっているように思います。
・授業内多読で「乱読」しつつ「多読」出来る環境を用意してあげる。
・普通の授業では検定教科書ではなく一冊のよい本を用いた精読をする。
我々多読を実践する現場教師も出来るだけ誰でも多読出来る環境が出来るように微力ながら多読の普及に精を出しております。
以前の英語教育界においては、小・中・高・大・高専・英語教室・学習塾まで巻き込んだここまで大きな英語教師同士の連帯は見られなかったように思います。将来に希望を持って堪え忍んでいきましょう! We shall overcome!
では。
さめちゃん
きれいに整理してくださって、ありがとうございました。
MIKIさんは関係ない例を持ち出したと書いていますが、そうではなかったのですね。
これからもさめちゃんの博覧強記をわたしたちの参考にさせてください!